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日記を書きます。気になったらご連絡を!

秩父紀行

 晴れた週末、車で秩父まで出かけました。

 まず、1番札所の四萬部寺を参拝し、その後、本格手打ちそばの本家原さんへ行きました。12時過ぎでしたが、満席状態で、7~8組の先客を持った後に入店できました。回転が良いので、それほど長い待ち時間ではありませんでした。古民家という趣の店内は、とても落ち着く空間でした。写真は、私が注文した、もり天ぷらそばの大盛です。これで1650円はお値打ちだと思います。お味も量も申し分ありませんでした。おそばはのど越しの良い、細めの麵でした。駐車場も広いので心配ありません。

 満腹した後は、音楽寺、橋立堂、34番の結願寺である水潜寺を回り、満願の湯で汗を流しました。山々の紅葉が望める露天風呂は温度も低めでゆっくりできました。夕食は秩父ソウルフードと言われるホルモン焼きを満喫して帰宅しました。

 全体的には、時期的な要因もあるかもしれませんが、地味な紅葉ながら、銀杏の黄色が鮮やかに目に残っています。それほどの混雑もなく、ゆったりできる秩父は今の時期、オススメです。食べ物がおいしかったです。

街が泣いてた

 誰にでも、自分のテーマソングのようになっている印象深い楽曲が複数あると思います。

 私の場合、これまでに何度も引っ越しを繰り返してきて、いろいろな街に住みました。千葉県船橋市市川市、関西へ行って京都市、再び市川市に舞い戻り、東京都中野区、練馬区と転居しました。

 現在は、先日書いたように、東京都の市部に住んでかなり経過しています。富士山を見ながらやっと落ち着いた感じです。

 いつも孤独だった私にとって、訳もなくほっつき歩く街が一番身近な存在でした。格好つければ、住んでいた街を思い出すことで、青春の足跡をたどることができます。

 そんな私の好きな曲を紹介します。よかったら聞いてみてください。

Bing 動画

 

クマの被害多発に思う


 今年はクマに襲われる事件が多くなっています。暖冬や里山の荒廃など、人的な要因が大きいようです。地球資源を使うだけ使って環境を破壊してやまない人間の所業が招いた不幸の1つでしょう。

 

 クマに遭遇したらどうするか、まことしやかに「死んだふりをする」なんて言われてきましたが、背中を見せず、視線を合わせたまま後ずさりして逃げるというのが目下の正解のようです。

 

 数日前の某新聞のコラムにもクマが採り上げられていました。2人のハイカーがクマに遭遇したとき、ひとりが靴の紐を結び直しているのを見て、もうひとりが、クマは速いからそんなことをしても無駄だと言うと、靴の紐を結んでいた人は、クマには勝てないが、お前には勝てると言ったというものでした。ブラックユーモアの典型のような、よくできた話です。記事は、それを受けて、さらに、クマは遅い人ではなく、速い人を襲った例もあると紹介していました。これまたうまいオチを考えたものです。

 

 昨日、TVを見ていたら、クマを撃退するために大量の香辛料を混ぜた煙を発射し、クマを撃退する護身用の銃を作った人が紹介されていました。現在は、スプレー状のものが市販されているようですが、何となく頼りなく思っていたので、すごい発明かもしれません。私も今度山歩きをするときには、クマよけの鈴とともに、携行したいと思いました。

 

 アイヌの人々がクマの霊を送る儀式にイヨマンテがありました。東北のマタギの人々も、狩猟のあとには同様の儀式を行っていたようです。自然に対する畏敬と感謝、人間の謙虚な態度を示したものだったでしょう。私たちの祖先は、そういう心を持った人々でした。

 

 余談ですが、日本の医療研究機関などでは、実験に用いて死なせてしまった動物たちの慰霊碑が建てられ、供養されています。食材になったフグやコイなどの慰霊碑もよく見かけます。海外には、そのような風習はないそうです。八百万の神を信じ、アニミズムを信じる日本人の特性なのでしょう。

 

 クマのプーさんリラックマ、金太郎のお供などなど、クマは人と密接に関わって来たと思います。今年は、クマが恐るべき悪役に仕立てられていますが、そうなってしまった理由を人は考えてみるべきでしょう。

 

 

富士山観察日記

 家のマンションのベランダから富士山がよく見えます。特に冬の間はきれいに見えます。最近では、一度積もった雪が消えて、夏のような青い富士になっています。

  

 毎朝起きると、富士山に目をやるのが日課になっています。

 

 写真は、傘雲のきれいだった日にベランダから撮影したものです。1年近く前だったでしょうか。加工は全くしていません。

 

 このマンションを購入する前に、下見に来たときのこと。実は、富士山の手前には、隣の大規模マンションが建っていて、視界を狭めています。富士山は、隣のマンションの右手前方、遠くに見えていました。案内してくれた担当者は、用意されていたソファに腰を落とすなり、言い放ちました。「こうして坐っていれば、隣のマンションは見えません。富士山の雄姿が独り占めですよ」。

 

 彼の発言に嘘偽りはありません。ものは言いようです。その口車に乗って、買うことになりました。かなり経つのに資産価値も下がっておらず、後悔はしていません。ただ、現在、富士山を独り占めしているというのは、ちょっと淋しいですかね……。

天使の石?



 旅先などで石ころを拾うことを趣味にしています。お金もかからず、手軽に入手できるので、持ち帰って思い出の品としています。

 

 写真の石は、わかりにくいかもしれませんが、上部にきれいな白い円が浮き出しています。私はこれを天使の頭上の輪っかになぞらえて、大切にしています。昨年、京都の寺の境内で拾ったものです。どこの寺かは忘れてしまいました。

 

 数年前に『いい感じの石ころを拾いに』という題の文庫本を読みました。宮田珠己著、中公文庫です。

 

 題名の通りゆるい感じの本です。筆者が編集の武田氏と謎の奇岩ガールとともに、名所的な海岸に出かけて石ころを拾うというバカバカしい内容。その間に、その道のプロ(石集めの熱烈愛好者)にインタビューした記事が挟まります。当初、石拾いに大した興味のなかった?筆者でしたが、東京ミネラルショーという石の即売会に出かけて、石を多数買い込む有様となります。巻末には、本文で話題になった石の写真がカラーで紹介されているので、見ているとその気にさせられます。石拾いスポットマップなるものも掲載されています。

 そのへんに転がっている何でもない石ころに、太古の地球を思い、宇宙とのつながりを感じ、隠された内部を思い浮かべ、美を発見するという石ころ拾いは、なかなか素晴らしいことのように思えてくるから不思議です。基本的にお金はかからず、飽きることなく無心で石を探す行為は、なかなか哲学的なものかもしれません。いくらタダといっても、たくさん拾えば重すぎ、持ち帰っても置き場に困ります。したがって、その都度取捨選択しなければなりません。何を基準に選ぶか、どこに美を見出すかといった審美眼が問われ、決断が迫られます。たかが石拾いと馬鹿にできない所以(ゆえん)でしょう。

 

 今思えば、あの本が、私の趣味のきっかけを作ったのかもしれません。

 

高田博厚展2023

高田博厚展2023

 会期が明日(11月7日)までとなった彫刻家の展覧会に行ってきました。

 毎年、東松山市民文化センターで開催されています。

 写真の作品は誰もが知っているマハトマ・ガンジーです。高田はロマン・ロランに呼ばれて、ただ1人、マハトマ・ガンジーに面会しました。すごい歴史的な事件が身近に感じられますよね?

 会場では、今年亡くなった野見山暁治氏の展示スペースが設けられていました。パリの高田のアトリエを譲り受けたのが野見山氏だったのです。

 こんな感じで、私は芸術家ではありませんが、美術など芸術が好きなので、たびたび採り上げたいと思います。よろしくお願いします。